海外旅行中に病気やケガをした場合、慣れない環境や医療制度の違い、言葉の壁に不安を感じることが多いものです。さらに、医療費が高額になり、思わぬ出費に悩むことも。この記事では、海外で病気になった際の具体的な対処法や、クレジットカード付帯保険の活用方法、そして帰国後に日本の健康保険で還付を受ける方法をわかりやすく解説します。
目次
- 海外で病気になった場合の基本的な対処法
- クレジットカード付帯の海外旅行保険の活用
- 帰国後に日本の健康保険で医療費の還付を受ける方法
- 海外旅行中の体調管理と事前準備のポイント
- おわりに
1. 海外旅行で病気になった場合の基本的な対処法
1.1 まずは冷静に状況を把握する
病気やケガをしたときは、まず自分の状態を確認しましょう。
- 軽症の場合
市販薬を購入したり、宿泊先で十分に休息を取ることで回復を目指します。 - 重症の場合
発熱や激しい痛み、動けないほどの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。
私も一度アメリカで具合が悪くなってさあどうしよう。。という経験があります。運良く泊まっているホテルのすぐ目の前にドラッグストアがあったので翻訳しながら薬を購入。ただここで注意なのが体の大きな欧米人と日本人ではやはり適正量が違うんでしょうね。。怖いくらい効いたのでとりあえずそれでやり過ごしたことがあります。あまりにも効きすぎたりするのでちょっと注意が必要だと思います。
1.2 医療機関を探す方法
- 大使館や領事館に相談
日本人旅行者向けの医療機関を紹介してもらえます。 - クレジットカード付帯保険のサポートデスクに連絡
キャッシュレス診療が可能な医療機関を案内してもらえます。 - 宿泊先のスタッフや現地ガイドに相談
現地の事情に詳しい人から、近隣の病院を教えてもらいましょう。
場所にもよりますが、商社等日本人の駐在がたくさんおられる場所ならネットで調べればすぐに日本語対応(日本人医師がいる場合も)の病院が見つかります。
1.3 言葉の壁に対処する
- 翻訳アプリを活用
先日書いたChatGPTでの翻訳がめちゃくちゃ役に立つはずです。 - 事前に覚えておきたい英語フレーズ
- “I have a fever.”(熱があります)
- “I feel pain here.”(ここが痛いです)
- クレジットカード付帯保険の通訳サービスを利用
日本語でサポートを受けられる場合があります。
2. クレジットカード付帯の海外旅行保険の活用
2.1 クレジットカード付帯保険とは?
クレジットカードには、無料で海外旅行保険が付帯されている場合があります。特に「自動付帯」のカードは、持っているだけで補償を受けられるため便利です。もう一つ、「利用付帯」というものに関しては該当する旅行の代金(ツアー代金や飛行機代)をこのカードで支払っている場合に保険が有効になります。カード会社によってそれぞれ違うので必ず確認しておきましょう。
2.2 補償内容の例
- 傷害治療費用(ケガの治療):最大200万円以上を補償。
- 疾病治療費用(病気の治療):同様に高額な補償が適用される場合あり。
- 救援者費用(緊急搬送や家族の渡航費用など)。
- 携行品損害(荷物の破損や盗難に対する補償)。
2.3 エポスカードの例
この章は広告になりますが・・これはほんとにおすすめ。エポスカードは年会費無料でありながら、充実した海外旅行保険が付帯されています。「利用付帯」になるので予約時の旅行代等はこのカードで支払う必要がありますがそれだけで旅行中の病気や怪我に対して保険が効いてくれるのはすごく嬉しいサービスです。
- 補償内容:傷害・疾病治療費用が最大270万円まで。
- 日本語対応のサポートデスク:提携医療機関を紹介してもらえる。
- キャッシュレス診療対応:一部の病院では現金不要で治療を受けられます。
- 携行品補償:持っていったカメラを落として壊してしまった。。というようなときにも補償が受けられます。
年会費無料でこの補償はかなりいいと思いますね。基本的に対象は本人ですが、全員分の支払いをまとめてしていると家族や旅行同行者も保険の対象になるようです。
年会費無料で海外旅行傷害保険がついてくる
2.4 保険を利用する手順
- 保険会社のサポートデスクに連絡し、現地の提携医療機関を紹介してもらう。
- 必要に応じて、キャッシュレス診療を利用する。
- 医療費を立て替えた場合は、領収書や診断書を保管しておき、後日保険請求を行う。
3. 帰国後に日本の健康保険で医療費の還付を受ける方法
海外旅行保険に加入していなかった場合でも、日本の健康保険(海外療養費制度)を利用すれば、海外で支払った医療費の一部が還付されます。
3.1 還付の条件
- 日本国内で保険適用となる治療内容であること(例:風邪、骨折、胃腸炎など)。
- 対象外となる例:美容整形、予防接種、健康診断など。
3.2 必要書類
- 療養費支給申請書(健康保険窓口で取得可能)。
- 診療内容明細書(現地医療機関発行)。
- 領収書の原本。
- 日本語訳(自分で翻訳しても問題ないが、正確に記載)。
- パスポートのコピー(渡航期間を確認)。
- 振込口座情報。
3.3 申請の流れ
- 必要書類を準備して、自分が加入している健康保険の窓口に提出。
- 保険機関での審査(約1~3か月)。
- 指定口座に還付金が振り込まれる。
3.4 注意点
- 実際の支払額全額が戻るわけではなく、日本国内基準の医療費に基づいて計算されます。
- 診療内容明細書や領収書の原本は絶対に紛失しないように保管しましょう。
4. 海外旅行中の体調管理と事前準備のポイント
4.1 渡航前の準備
- クレジットカード付帯保険や海外旅行保険の補償内容を確認。
- 常備薬(解熱剤、胃腸薬、風邪薬など)を用意。
- 渡航先で推奨される予防接種を受ける。
4.2 渡航中の注意
- 生水や加熱不十分な食品は避ける。
- 水分補給をしっかり行い、無理のないスケジュールを立てる。
- 手洗いや手指消毒を徹底し、感染症を予防。
5. おわりに
海外旅行中の病気やケガへの備えは、トラブルを最小限に抑えるために非常に重要です。特に、クレジットカード付帯保険や日本の健康保険(海外療養費制度)を活用すれば、高額な医療費を軽減でき、安心して治療を受けられます。
この記事を参考に、しっかり準備を整えて、不安のない旅を楽しんでください!
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