中国 に入国する際には、外国人向けの「 アライバルカード (Arrival Card)」を記入・提出する必要があります。このカードは入国審査で必ず確認される重要な書類であり、記入ミスがあるとトラブルの原因になることもあります。
この記事では、 中国アライバルカード の記入方法を画像付きで一つひとつ丁寧に解説し、初めての方でも安心して中国に入国できるようサポートします。
第1章:中国アライバルカード カードの基本構成と記入ルール
アライバルカードとは?
アライバルカードは、中国に入国する外国人が必ず提出する入国情報カードです。飛行機の機内や、入国審査前のカウンターで配布されます。パスポートと一緒に提出し、審査官が記入内容を確認します。
構成
- 表面(Arrival Card):個人情報と渡航目的を記入
- 裏面(Questions):渡航背景や滞在先などを記入
記入言語とルール
- 言語:中国語または英語
- 筆記具:黒または青のボールペン
- 書式:ブロック体(大文字)で記入
- ミスをしたら修正せず、新しいカードに書き直しましょう
第2章:表面(Arrival Card)の記入項目と書き方
1. 姓(Surname)
パスポートと同じ姓(Last Name)を記入します。例:TANAKA、LEE、SMITH
2. 名(Given names)
名(First Name)を記入します。ミドルネームがある場合はフルネームで書きましょう。
3. 性別(Sex)
男性なら「Male」、女性なら「Female」に✔を入れます。
4. 国籍(Nationality)
パスポートに記載されている国籍を記入します。例:Japan、USA、Germany
5. 中国語名(Chinese Name)
中国語名がある場合のみ記入。なければ空欄でOK。
6. 生年月日(Date of Birth)
「YYYY/MM/DD」の形式で記入します。例:1990/05/15
7. 旅券番号(Passport No.)
パスポートの番号を正確に記入します。
8. 搭乗便/列車/船名(Flight/Train/Vessel Name)
入国時に使用した便の番号を記入。例:NH961(ANA)、MU576(中国東方航空)
9. ビザ番号(Visa No.)/ビザ免除(Visa-Free)
ビザを持っている場合はその番号を記入。ビザなし入国(短期観光など)は「Visa-Free」に✔。
10. 入境目的(Purpose of this trip)
該当する項目に✔を入れます:
- Diplomacy(外交)
- Official(公務)
- Business(商用)
- Tourism(観光)
- Employment(就労)
- Study(留学)
- Transit(乗り継ぎ)
- Others(その他)
- Permanent Residence(永住)
11. 滞在先住所(Detailed address or hotel name in China)
宿泊先の住所またはホテル名を記入します。例:Grand Hyatt Beijing
12. 都市名(City)
滞在先がある都市名を記入します。例:Beijing、Shanghai、Guangzhou
第3章:裏面(Questions)の記入項目と書き方
1. 出発便の予約有無(Have you booked the ticket for your departure?)
出国便をすでに予約済みであれば「Yes」に✔し、便名と日付を記入します。
2. 中国国内の連絡先(Do you have any reception unit or contacts in China?)
知人や受け入れ先がある場合は「Yes」に✔を入れ、名前・住所・電話番号を記入。なければ「No」でOK。
3. 過去2年の訪問国(Which countries and regions have you ever been to in the past two years?)
過去2年以内に訪れた国や地域を記入します。例:Japan, Korea, Thailand
4. 署名(Signature)
記入内容がすべて正しいことを確認し、署名を記入。
第4章:重要な注意事項とトラブル回避ポイント
宿泊登録の義務
ホテル宿泊時は自動的に登録されますが、個人宅などの場合は、到着後24時間以内に最寄りの警察署で宿泊登録が必要です。
ビザの種類と滞在期限
現在一般旅券所持者は30日以内の滞在の場合はビザ免除となっています。
X1、J1、Q1、S1などのビザでは、入国後30日以内に居留許可証の申請が必要です。
就労・学業・長期滞在のルール
中国での就労には「就労許可証」が必要で、留学や研修も専用ビザ・許可が必要です。
第5章:よくある質問(FAQ)
Q1. ペンを忘れた場合は?
機内で乗務員に借りられることが多いです。空港の記入台にも備え付けられている場合があります。
Q2. 英語が苦手な場合は?
基本的な情報(名前、住所、目的など)が書ければ問題ありません。不安であれば記入例を印刷して持参すると安心です。
Q3. 間違えたら?
修正液の使用は避け、必ず新しいカードに書き直してください。
Q4. いつ記入する?
機内でもらえるので空港到着前に記入を済ませておくとスムーズです。空港でもおいていますが込み合う場合が多いです。
おわりに
中国への入国にはアライバルカードの提出が不可欠です。この記事で紹介した記入方法と注意点を参考にすれば、スムーズに入国手続きを進められるでしょう。
また、ビザ、パスポート、滞在先の予約情報など、他の書類も忘れずに持参してください。安心して中国滞在をスタートさせるための第一歩です!
コメント