上海には2つの主要空港があります。市内西側に位置する虹橋空港は主に国内線、東側にある浦東空港は国際線の拠点として知られています。これら2つの空港間の移動は、観光や出張で訪れる人にとって頻繁に発生する課題です。東京で言うところの羽田と成田のような関係になりますが虹橋空港行きは便数も少ないため往復ともに虹橋空港を選択すると航空券が一気に高くなるのが悩みどころ。これまで 虹橋空港と浦東空港の移動 が非常に面倒だったのですが今回ご紹介するエアポートリンクで一気に便利になりました。ぜひお試しください。
1. 上海の 虹橋空港と浦東空港の移動 に最適な新路線が登場!
2024年12月26日、上海に新たな都市間高速鉄道「上海机场联络线(Shanghai Airport Link Line)」が開業しました。この路線は、西部の虹橋空港(Hongqiao Airport Terminal 2)と、東部の浦東空港(Pudong Airport Terminal 1&2)をわずか40分で結ぶ、観光・ビジネスに最適な移動手段です。
2. 路線の基本情報
- 開業日: 2024年12月26日
- 全長: 約58.6km(全線地下)
- 駅数: 7駅(旅客駅)
- 所要時間: 約40分
- 最高速度: 160km/h
- 運行間隔: ピーク時10分、通常時15〜20分
- 運行時間: 始発 06:00頃 / 終電 22:00頃(路線全体)
3. 停車駅一覧(正確な順番)
順番 | 駅名(日本語) | 英語名 | 接続路線 |
---|---|---|---|
1 | 虹橋空港第2ターミナル駅 | Hongqiao Airport Terminal 2 | 地下鉄2・10・17号線、長距離列車 |
2 | 中春路駅 | Zhongchun Road | 地下鉄9号線 |
3 | 景洪路駅 | Jinghong Road | 地下鉄15号線、19号線(計画) |
4 | 三林南駅 | South Sanlin | 地下鉄19号線(建設中) |
5 | 康橋東駅 | East Kangqiao | 地下鉄21号線(建設中) |
6 | 上海国際リゾート駅 | Shanghai International Resort | ディズニーランド最寄り |
7 | 浦東空港駅(T1・T2) | Pudong Airport Terminal 1 & 2 | 地下鉄2号線、Maglev(リニア) |
4. 虹橋空港での乗り場と案内
虹橋空港では第2ターミナルビル地下階(地下2階)に「上海机场联络线」の改札・乗り場があります。実際に行ってみた感想は・・初めてだと結構わかりにくいと思います。というのもたくさんの人が利用する地鉄(地下鉄)の行き先にも浦東と書かれているのでこれが混乱のもとになります。市域鉄(Suburban Railwey)が目的の「上海机场联络线(Shanghai Airport Link Line)」になるので間違わないようにしましょう。(そうやって書いてくれよってのが正直な感想。。)
注意: 地下鉄2号線や10号線とは乗り場が別なので、案内表示に従ってください。
5. 浦東空港での乗り場と案内
浦東空港では、ターミナル1・2の中間にある連絡通路地下エリアに鉄道駅があります。
- 案内表示は空港館内と連動(「Airport Link Line」の表示あり)
- リニア(Maglev)や地下鉄2号線とは別の改札階です
- T1から徒歩約7分、T2から徒歩約5分
6. チケットの買い方と料金
もう最終に近い時間だったこともあり全然人がいないのでなかなか気がつけなかったのですがようやく見つけた乗り場&券売機。現在の中国では誰も現金を使わないと言っても言いすぎじゃない状態(私の友人は2年くらいお金見てないって言ってました)なのですが、外国人も使うことが多いと思われるこの交通機関ではお札も使える券売機が用意されていました。ただこの鉄道利用だけじゃなくて中国滞在中なんにもできないのでWechatやAlipayの外国人向けサービスを利用するのが一番いいかなと思います。(ミニプログラムはちょっとハードルが高いです)
- ICカード: 上海交通カードで改札を通過可能
- 券売機: 中国語・英語表示あり、QR・現金・IC対応
- スマホアプリ: Alipay/WeChatミニプログラムで乗車QRを発行
- 有人窓口: 現金購入も可能。英語対応は限定的
料金: 虹橋空港〜浦東空港間の運賃は26元(約530円)です。区間利用の場合は15〜22元程度になります。
ちなみにこの発券機のインターフェースも超わかりにくです。この画面になりますが「で・・どれ押すのよ・・」って感じ。最終的に横から係員の人がすごい手さばきで路線図の一番端っこのところを押してはいどうぞ!ってやってくれるんですけど、多分殆どの外国人が止まってるんでしょうね。というか、、わかりやすく作り直したらいいのに。。です。確か赤丸のあたり押したと思います。
なんとか買えた切符!QRコードです。
7. 利用の流れ(乗車手順)
- 空港駅構内の案内に従い「机场联络线」の改札へ移動
- 発券機で買った切符のQRコードを改札でスキャン
- 改札を通過してホームへ
- 行き先表示を確認(Pudong行 or Hongqiao行)
- 列車に乗車(全車両自由席)
- 浦東空港または虹橋空港で下車
8. 旅行者・ビジネス客向けアドバイス
たった40分でつくとはいうものの立ちっぱなしでは結構疲れます。全席自由なので空いていたら頑張って座ったほうがいいかなと思います。
駅はガラガラだったのですがどうやら最終だったらしく出発間際に沢山の人が駆け込んできて出発時にはこの状況。
- ラッシュ時間帯(朝8〜9時、夕方17〜19時)は座席が混雑しやすい
- 列車には大型スーツケース用の荷物スペースあり
- 構内・車内とも英語表示が完備されているため外国人にも利用しやすい
ビジネスでよくいかれる方ならわかると思うのですが、ホテルからタクシーで迎えば簡単は簡単ですが渋滞が頻発するためかなり余裕見ていかないとヒヤヒヤすることもしばしば。早い時間のフライトなんかだとかなりめんどくさかったのですが、これなら朝の市内からの移動でも時間がしっかり計算できるので安心して使えます。
9. まとめ
新しく開業した上海机场联络线は、これまで不便だった虹橋空港〜浦東空港間の移動を劇的に効率化しました。
- 乗換なしで快適
- 定時運行で信頼性が高い
- 観光・ビジネスどちらにも最適
次回、上海を訪れる際は、ぜひこの新鉄道を使ってみてください。
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